体のバランスを整える注目のCBD。CBD商品の選び方や特徴とは?

近年、急成長するウェルネス産業の中で、注目されている『CBD 』。米国では、コスメショップのスキンケア製品やカフェメニューに入っているほど、身近な存在となっています。日本でも雑誌やインターネットで特集が組まれ、人気が高まりつつありますが、まだ手に取ったことがない方には、どのように取り入れたらいいの?どんな効果があるの?など疑問も多いはず。
実は一言にCBDと言っても、CBDを配合している商品にはさまざまな形状や摂取方法があります。
そしてタイプによって、効果を感じやすい時間なども変わってきます。商品によって変わるそれぞれの特徴を学び、あなたに最適なCBDのタイプを見つけましょう。
目次:
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手軽に取り入れられる『食べる』タイプのCBD
最初にご紹介するCBDのタイプは食べるCBD。
CBDを含んだ食べ物や飲み物を「エディブルタイプ」と呼び、グミやキャンディー、クッキー、コーヒーなど多種多様な製品があります。肝臓で代謝されることにより、効果を感じるまでが30〜90分(*1)と遅いですが、効果の持続時間は6〜8時間と長いことが特徴。
夜に眠れない時や、緊張している場合での摂取におすすめの使い方です。他にも、サプリメントのように摂取できるカプセルタイプもあり、持ち運びやすく手軽に摂取できるメリットも。
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効果を感じやすい『液状』タイプのCBD
次にご紹介するのは、オイルなどの液状タイプのCBD。
CBDオイルは飲み込む、というより、 舌の下に垂らし、口腔内の粘膜から吸収させる方法があります。胃や肝臓を通らず血液中に入るので、効果を感じるまで15〜30分と比較的早く、効果持続時間は2〜4時間、そして吸収率が高い(*2)ことが特徴。
具体的には、舌の下にオイルを垂らし、90〜120秒ほどキープ。舌の下に垂らした後に、待たずに飲み込んでしまうとエディブルタイプと同じように、効果を感じるのに時間がかかってしまうため、すぐに飲み込まないように注意しましょう。
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毎日のケアにもオススメな「塗る」タイプのCBD
そして普段使っているスキンケアクリームやボディクリーム同様に、CBDが含まれているクリームやオイル、ローションなどを体の一部分に塗布する使い方もあります。
CBDの効果を感じるまで10〜15分、効果持続時間2〜4時間(*3)すると言われています。塗布することで、関節炎による痛みの軽減(*4)や筋肉の緊張をほぐす効果(*5)も期待できます。また、ニキビやかゆみなどの皮膚疾患にも役に立つと言われています。(*6)
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吸収率が高い『吸入する』タイプのCBD
最後にご紹介するのは気化吸入(ベーピング)の方法です。CBDを燃焼直前まで熱し、蒸気となったCBDを吸い込み、肺に直接吸収させることで体内に取り入れていきます。そのため効果を感じるまで2〜15分程、効果持続は2〜4時間と短いですが、吸収率17−44%(*7)と高いです。
喫煙とは異なり、煙が立たないので有害物質は発生しません。ベイプはさまざまなフレーバーが楽しめるので、リラックスしたい時におすすめ。そして禁煙に効果的という臨床試験結果もあります。(*8)
まとめ:CBDを摂取したい理由を考え健康な毎日への後押しに
CBDの取り入れ方は、今回ご紹介したようにさまざまなタイプがあります。一番大切なのは、なぜCBDを取り入れたいのか?どのような効果を期待するのか?を考えて選ぶこと。
取り入れる際には、正しい量や摂取方法を守り、不安がある場合には専門の機関に相談してから取り入れていきましょう。
人気が高まっているCBD。健康な毎日を後押ししてくれる商品として注目のアイテムです。
参考文献
(*1,2)アイリーン・コニェツニー ローレン・ウィルソン著、三木直子訳『CBDのすべて』晶文社、2019年初版、2020年4刷 p224
(*3)アイリーン・コニェツニー ローレン・ウィルソン著、三木直子訳『CBDのすべて』晶文社、2019年初版、2020年4刷 p224
(*4)Transdermal cannabidiol reduces inflammation and pain-related behaviours in a rat model of arthritis,European Journal of Pain 20, no. 6(2015): 936-48,doi: 10.1002/ejp.818. Epub 2015 Oct 30.
(*5)Gregory T. Carter et al., "Cannabis and Amyotrophic Lateral Sclerosis:Hypothetical and Practical Applications, and a Call for Clinical Trials,"American Journal of Hospice and Palliative Medicine 27, no. 5 (2010) :347-56, doi:10.1177/1049909110369531.
(*6)Thomas W. Klein and Catherine A. Newton, "Therapeutic Potential ofCannabinoid-Based Drugs," Advances in Experimental Medicine andBiology Immune-Mediated Diseases 601 (2007) : 395-413, doi:10.1007/978-0-387-72005-0 43.
Ethan B. Russo, "Clinical Endocannabinoid Deficiency Reconsidered:Current Research Supports the Theory in Migraine, Fibromyalgia, Irritable Bowel, and Other Treatment-Resistant Syndromes," Cannabis and Cannabinoid Research 1, no. 1 (2016) : 154-65, doi:10.1089/can.2016.0009.
(*7) Transdermal cannabidiol reduces inflammation and pain-related behaviours in a rat model of arthritis,European Journal of Pain 20, no. 6(2015): 936-48,doi: 10.1002/ejp.818. Epub 2015 Oct 30.
(*8) Gregory T. Carter et al., "Cannabis and Amyotrophic Lateral Sclerosis:Hypothetical and Practical Applications, and a Call for Clinical Trials,"American Journal of Hospice and Palliative Medicine 27, no. 5 (2010) :347-56, doi:10.1177/1049909110369531.